菅原雅雪の「光の王国」

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zoom RSS 架空日記325話目(トラユキヒメ)できました。見てね。

<<   作成日時 : 2017/03/24 00:12   >>

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殺人的に寒い日々も終わり、路上の雪もほぼ消えてもうすぐ春。

と、思ったら外は吹雪。道路はまた真っ白に逆戻り。もうやだ。

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空腹のままお酒を飲んではいけません。


春の小話をひとつ。

春の日差しの心地よい昼下がり、うだつの上がらぬ自称漫画家の男が

一人散歩をしていた。歩けば頭も働いていい考えも浮かぶもの。

どこぞで聞いたそんな話を言い訳にするような阿呆だから、

うだつの上がるはずもない。

若葉の萌え始めた泥柳の枝に見える、こんもりとした茂みが

寄生木なのか鳥の巣なのかと、愚にもつかない事を考えつつ

ブラブラしていると、少し離れて前を歩く女性の姿が目に入る。

「おや、こんな所に外人さんとは珍しい」。遠目ではあるが、

体形というか、歩き方というか、その女性は確かに外国人のようだ。

亜麻色の髪をなびかせ、春らしい膝下丈のワンピースに

カーディガンを羽織って颯爽と歩いている。

足の運びに合わせて動くお尻が、スカートの裾を左右に揺らす。

「ほほう、スカートとはあの様に揺れるのか」などと、一端の漫画家

気取りで観察をする阿呆の男。

その時、春のいたずらな風が路上を吹き抜け、女性のスカートが

舞い踊る様に捲れ上がる。「こいつは眼福」と喜んだのも束の間、

次の瞬間男の表情は凍り付く。

一瞬白日の下に曝された女性の下半身に見慣れぬ物があったのだ。

それはパンツを隠すように垂れ下がる、フサフサとした毛の塊。

亜麻色の地に焦げ茶の縞々が愛らしい、尻尾だった。

気づいていないのか、無頓着なのか、女性は何事も無かったかの様に

スタスタと歩き去る。

「さては狸の類が化けていたか…」そう呟きながら、ふと気づく。

「いやまて、狸の尻尾に縞々などあっただろうか?」男は暫し黙考し、

「ああそうか」と、合点が入ったように口走る。

「あれは外来種であったか」


おそまつ

「光の王国」もよろしくお願いします。
http://image.itmedia.co.jp/l/im/ebook/articles/1206/04/l_asa_kodansya_01.jpg
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noteも見てね。https://note.mu/suruato

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